石巻の文化芸術を
あたたかく照らす
新しいトーチに。
（石巻市複合文化施設）
◉ 所在地：宮城県石巻市開成1番8
◉ 発注者：宮城県石巻市
◉ 用途：博物館・劇場
◉ 工期：2018年9月8日～2021年1月29日
文化芸術の拠点がすべて被災。
複合施設として新設へ。
2011年3月の東日本大震災により、長年市民から親しまれていた石巻市民会館と石巻文化センターは大きく被災。文化芸術の拠点が一度に失われました。そこで石巻市では“文化芸術の灯を絶やさぬように”との思いで、新たな施設の構想に着手。各種コンサートやイベントに対応できる大小のホール、展示室や研究室、和室など複数の設備のほか、博物館も併設した多機能型の文化複合施設として建設することが決まりました。
昔の街並みを象った外観と、
白を基調とした特徴ある内観。
川湊（かわみなと）として発展してきた石巻のDNAを継承し、昭和の街並みを現代に蘇らせた外観デザイン。白を基調とした空間に、漁船や海を想像させる照明・オブジェを組み合わせた内装設計。建設に携わることになった丸本組のプロジェクトメンバーは、「技術を活かして被災地に貢献したい」という強い想いと、「石巻の新たなランドマークを自分たちの手で創るんだ」という使命感を抱き、約3年間の工事に臨みました。
文化芸術の新たな交流の場、
地域を照らす新しいトーチに。
2021年3月のオープン以来、大ホールは優れた音響が話題となり、22時まで利用できる活動室は会社帰りに趣味を満喫する社会人の憩いの場となりました。さらに、市内外から見学目的で立ち寄る方、リモートワークに活用する方、結婚式や成人式の撮影場所として申請を出す方など、想定していなかった範囲にまで利用者の輪が広がり、世代を超えた新しい交流の場、地域を照らす新しいトーチとしての役割を果たしています。
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