残したいのは安心感。
生活動線を補強し、
地域発展のアーチに。
◉ 所在地：（主）石巻鮎川線 石巻市渡波地内
◉ 発注者：宮城県
◉ 用途：道路橋
◉ 工期：2023年12月28日～2025年9月30日
新しい耐震基準を満たすための
大規模な橋脚補強工事。
石巻市渡波地区と牡鹿半島を結ぶ「万石橋」。1932年の旧・万石橋開通、1992年のアーチ橋架け替えを経て、地元の方々の生活を支える重要な動線として利用されてきました。当然、建設当時の耐震基準を満たして建てられた「万石橋」ですが、1995年の阪神淡路大震災によって日本の耐震基準が大きく改定。同橋でもさらに強靭で信頼性の高い道路ネットワークの構築を目指し、丸本組が橋脚の耐震補強工事を請け負うこととなりました。
地元の基幹産業＝漁業に配慮し
環境対策・安全対策を徹底。
海上での橋脚施工は手順が多く、工法や携わる業者もより高い専門性が求められます。さらに同工事のエリアは、すぐ近くに漁業の養殖施設があり、漁船も頻繁に往来することから、水の透明度測定・PH測定などの環境対策、視認性の高いLEDテープ設置による事故防止といった安全対策を徹底。また、漁最盛期の海上施工休止を含めた漁業協同組合との綿密な協議を通し、地域の方の仕事・生活に影響が出ないよう、最大限の対策を行いました。
いつでも安全に渡れる安心感で、
さらなる地域発展へのアーチに。
2023年12月に開始した同工事の終了予定は、2025年9月。海上施工の休止期間には、現場見学会などの地域交流も行いました。橋脚は大部分が水中にあるため、補強工事があったことは人々の記憶からやがて消えていくでしょう。しかし、丸本組プロジェクトメンバーが一番残したいものは「いつでも安全に渡れる」という安心感。万石橋がさらなる地域発展へのアーチとなるよう、丁寧に安全に、工事を継続していきます。
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