慣れ親しんだトチで、
安心して暮らし
続けられる河川に。
◉ 所在地：宮城県黒川郡大和町鶴巣北目大崎
◉ 発注者：国土交通省 東北地方整備局 北上川下流河川事務所
◉ 目的：河川氾濫等を防ぐ大規模災害関連事業
◉ 工期：2024年4月1日～2025年2月27日
特定都市河川の指定を受けた
吉田川の大規模災害関連事業。
鳴瀬川水系吉田川は北泉ヶ岳を水源とする一級河川。2019年10月に発生した台風19号により増水し、堤防が決壊するなど各地に甚大な被害をもたらしたため、県内の土木関連事業者が複数参加する吉田川大規模災害関連事業がスタート。その後、治水対策に重点的に取り組む“特定都市河川”の指定を受けました。
そして丸本組ではその一環として、堤防からの越水を防ぐため川幅を広げる河道掘削工事を請け負うことになりました。
複数事業者が出入りする現場は
渋滞などのトラブル予防が重要。
丸本組が掘削を行うエリアは吉田川の右岸26.7〜27.5km付近。土砂が堆積している箇所を重機で掘削し、その土砂を運び出すという工事内容でしたが、今回は1つの河川で複数の事業者が工事を行うため、多数の工事用車両による隣接公道の渋滞などが懸念されました。そこで全事業者で事前協議を行い、工事用道路を増設、運用ルールを共有したほか、吉田川河道掘削工事協議会ではAI技術を駆使し、丸本組が率先して効率と安全性を高めて工事に臨みました。
近隣の方が慣れ親しんだトチで
安心して住み続けられるように。
建設会社の多くは災害発生時に現場へ急行し、救援ルート確保のための道路啓開や応急的な復旧作業を行います。丸本組も台風19号の際に県内各地をまわり、現地で被害の大きさを実感していました。河道掘削工事のプロジェクトメンバーはその記憶を胸に、住民の方々への説明や現場見学会を丁寧に実施。工事終了予定の2025年2月末に向け、皆さんが慣れ親しんだトチで安心して暮らし続けられる安全な河川を目指して、工事を進めています。
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