三陸縦貫自動車道関連工事
震災発生時から、一般車両は全面通行止めとなりましたが緊急車両の通行確保を目的とした、砕石、土のうによる段差擦り付けから始まり、3月12日に応急復旧完了、3月30日には一般開放し通常速度での走行が可能となった。当時受注していた関連の4現場においては、担当者、直庸労務者、協力業者を三陸道に集結して復旧作業に当たり国土交通省が推進した「くしの歯作戦」を支えた。後日、三陸縦貫自動車道は国道45号線が切断されたなか、緊急輸送道路となる「命の道」として称えられた。
【三陸道矢本付近本線段差状況】 【三陸道矢本付近本線段差補修完了】
道路ガレキ撤去
震災直後から道路上のガレキ撤去作業を行い、4月18日より災害廃棄物処理業務として石巻市内のガレキ撤去、運搬業務を行いました。繁忙期には最大13パーティ65名の作業員で処理業務を行い、7月15日で担当ブロックの湊地区のガレキ撤去が完了しました。
(石巻市八幡町2丁目) (石巻市八幡町2丁目)
(石巻市吉野町) (石巻市鹿妻)
海域ガレキ撤去
東日本大震災において被災した県内の港は、流出した船、車輛、家屋等が滞留したため、起重機船のバケットで撤去しました。また、緊急要請で作業した現場では、自社船だけではなく、県外より傭船した起重機船で対応しました。
(石巻市万石浦) (石巻市侍浜)
(女川町飯子浜) (女川町飯子浜)
水産物緊急処理業務
津波により、石巻市の水産関係施設の大半が壊滅的な被害を受けました。中でも、水産加工施設及び冷凍・冷蔵庫の被害は甚大で、そのまま放置すると、倉庫内の腐敗水産物による悪臭、感染症の発生等二次的な被害が予想され、早急な対応、処理が求められた。市内の建設会社5社の協力と、水産関係労働者 12,900人の協力により、61日で48,177t(790t/日)、124倉庫の腐敗水産物を処理しました。
【水産物取出し状況】
(石巻市渡波字栄田)
【船積状況】
(石巻漁港魚町2丁目 廃棄物船積ヤード)
災害廃棄物処理業務
災害廃棄物受入場所は、自衛隊・警察の捜索時に出る災害廃棄物の受入を行いました。300台/日の受入があり、車両系建設機械を使用し施工を行いました。その後、1次処理・2次処理と、日々現場の風景が変化していきました。
(石巻市長浜付近) (石巻市女子商グラウンド)
渡波漁港応急仮工事
4月22日より、災害復旧工事として塩富町の仮設道路設置業務を開始しました。この地区は1m程度の沈下により潮位の影響があったため、潮位をにらみ早出等にて施工を行い、当初の施工予定数量は6月30日まで完了し、ポンプによる強制排水により塩富地区の冠水を防ぎました。
(石巻市万石浦付近) (石巻市万石浦付近)
石巻港埠頭応急復旧工事
H23.3.11発生の東日本大震災で被災した『石巻港3埠頭』を緊急対応で応急舗装を施工しました。H23.4.19に発注を受け、39,682m2において『舗装版撤去→路盤整正→表舗設』の工程を施工開始から約1か月で応急復旧しました。その後、「大手埠頭 5/24」「日和7号 5/31」「日和5~6号 6/13」「雲雀野埠頭 6/20」から使用開始し、荷役作業が再開しました。
【復旧前】(石巻市雲雀野埠頭) 【復旧後】(石巻市雲雀野埠頭)
仮埋葬地整備業務
石巻市の被害は、死者3,159人・行方不明者441人(25年7月10日現在)におよび、当時、石巻市は、その対応に苦慮していました。避難所の運営、道路の確保、ガレキ撤去等が急がれる中、市内土木業者のほとんどが主力を、そちらにむけており遺体安置所では、場所の不足、損傷の進行が激しい状況となってきました。当社は、辛く厳しい作業であるが市役所の強い要望と人道的立場から仮埋葬地整備業務を行いました。
(石巻市上釜ふれあい広場) (石巻市上釜ふれあい広場)
三陸沿岸道路の北進化工事
震災当時、「くしの葉作戦」により、負傷者の命を救い、救援物資の運搬ルートであった「三陸沿岸道路」は、「命の道」として称賛され、現在早期開通に向け県北沿岸部で工事が進められています。
【登米東和地区 舟井沢道路改良工事 完成】 【気仙沼地区 石川原地区道路改良工事 完成】
北上川の復興に向けた堤防整備
震災当時、北上川下流河川事務所管内の堤防、管理施設に多くの被害を受け、緊急復旧、浸水地区の排水作業が行われました。また、広域的な地盤沈下が発生し、現在、復興まちづくりと一体となった嵩上げ堤防の本復旧工事が開始しました。
【北上川左岸の復旧】
北上川下流牧野巣下流地区築堤工事
(迂回道路完了・基礎ブロック施工)
【北上川左岸の復旧】
北上川下流上大須その2地区築堤工事
(迂回道路盛土施工)
雲雀野中央埠頭の復旧
東日本大震災により、甚大な被害を受け使用不能となった雲雀野中央埠頭は、復旧物資を早期に受け入れる為、舗装を応急復旧した。1m程度沈下した岸壁埠頭用地の嵩上げを行い、平成25年3月には南側50%が完成し、荷役作業が開始した。
【平成23年3月】(石巻市雲雀野中央埠頭) 【平成25年3月】(石巻市雲雀野中央埠頭)
石巻漁港の復旧
石巻の水産業界が多く集まる東洋一と云われている石巻漁港は、大津波により甚大な被害を受け、全ての機能を失った。H24年3月より沈下した防波堤、岸壁の嵩上げ復旧工事を行っている。
(石巻漁港西防波堤1区災害復旧工事) (石巻漁港西防波堤1区災害復旧工事)
網地島の海岸線の復旧
東日本大震災により、震源地に近い牡鹿半島網地島の海岸線は大きな被害を受けた。特に根組地区では、津波の浸食により、山肌が大きくえぐり取られ民家が崩落の危機に見舞われていた、宮城県東部土木事務所より緊急応急工事の依頼が平成23年10月に依頼があり、えぐり取ら取られた海岸線の復旧及び波浪による浸食防止を行ない平成24年6月に完成した。
【平成23年3月】(網地島根組地区 着手前) 【平成24年6月】(網地島根組地区 完成)